アナログに生きる
2009年 08月 01日
(↑アナログな作業の多い沖縄店☆)

すべてのことがデジタル化、効率化される昨今 我々の価値観はこの十年で大きく変化した。
何よりも変化したモノは、価格意識ではなかろうか。
流通のグローバル化、生産性の効率化と技術革新 。
また 今まで効率化しにくかった地域性にも企業は積極的に参入効率化や集約化し始めた。
またIT化は、広告業界において 一部ユーザー負担であった広告料を 広告主である企業側が全面的に負担しなくてはならない体質へと導いた。
これらの要因を中心とした様々な一見経済性の向上は、消費者の価格意識を「低価格化」「無料化」へといざなったのだ。
そんな中、企業側も消費者の価格意識の変化の波に飲み込まれ、日本全国総低価格戦争へ突入せざるを得なくなった。
激安弁当戦争や大手小売業界やコンビニの価格戦争激化が最たる例だ。
(先日のグローバルダイニングの株主総会においても、低価格路線への企業方針転換が謳われた)
我々、居酒屋業界においては、 大手ビールメーカーのブランド競争は大手2社の合併問題に象徴されるように 発泡酒や第3のビールが登場し それが発端となり「私のこだわりビール銘柄意識」は消えてなくなりつつある。
そんな未曽有のデフレスパイラルに陥った日本のこの十年。
政府の規制緩和対策の名の下で、日本総弱体化していることは、国際競争力をみれば一目瞭然である。
既に弱体化しきった体質(国民性)を 今となって世界の第一線の舞台に再び日本が立つことはもうなかろう。
効率化を尊び、低価格化を尊ぶ 。
我々が日本人が選び進んできた道であるから悔いてはいけない。
では、我々の進むべき道は 何処なのであろうか?
大きな枠組みでみても マクロでみても、まさしく「アナログ」な部分にキーワードが隠れるように思える。
少なくとも、既に未来がみえている企業の本質は、やはりアナログ的なところが非常に優れている。
飲食業界で絶好調な企業と言えば、餃子の王将の名前を挙げる方も多いと思うが、餃子の王将の強さ秘訣は 値段ではない。 あの非効率なまでに出来たて手作りへのこだわり続けているところにある。 そして、熱々という「当たり前」のクオリティの高さは、他のチェーン店を凌駕している。
さぁ、我々はどうなのであろうか? 「当たり前」とは「アナログ」と言い換えることは出来ないだろうか!?
コレ以上の考察は、私的見解に依るところが大きいので、やめておこう。
ただ結論として言えることは、非効率なモノにこそ、他との明確な差別化をはかるモノはないのだ。
非効率こそ、企業の最大の武器!
そんな時代であることを、我々は肝に命じなければならない。
by boaboa16
| 2009-08-01 22:40
| 仕事










